梅雨入り宣言 第11話

小春日和の昼下がり、向かいの家の塀の上で気持ちよさそうに寝ている猫がいる。「良いなぁ~猫って」、携帯電話で想わず写真を「パシャリ」と撮った。余りに寝顔が愛くるしかったからだ。

 

休日の1日目はのんびりと過ごしていることが多い。今日も陽が高くなるまで中々ベッドから出ることが出来ず、気がつくとすでに昼過ぎだった。「たまには外食でもしよう」、あてもなく家を出た。

先程撮った写真を携帯の待ち受け画面にしようと思い画像を探してみると、そこには変なモノが写っていた。「何だろう!?」、よ~く観ると猫の手前に可なり大きな何か変なモノが列をなして写っていたのだ!「カタツムリ?」

 

猫の前にこんなカタツムリは居なかったはず、慌てて2、3回目をこすり、もう一度眼を凝らして眺めてみた。「やはり写っている!」、その時突然、頭の中で「梅雨入りするよ!もう直ぐ梅雨入りだよ!」と誰かが囁いた。

それから数日後、気象庁は梅雨入りを宣言した。「あれは何かの使いの化身だったのだろうか?」、また来年会ってみたい、心の中でつぶやいた。

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