前触れのニオイ 第49回

 雨が降る前に香る土のニオイ、春から夏に変わる際の風のニオイ、ニオイはいつだって、何かの前触れを知らせてくれる。人にもそれぞれニオイって奴が存在する。それは個性といっても良い。雰囲気が醸し出しているのかも知れないし、俗に言うオーラの類かも知れない。

 

 ここで言うニオイは、本当のニオイではない。ニオイのようなモノであって、第六感で感じるモノだからだ。たとえば顔見知りのニオイは人混みでも嗅ぎ分けられる。鼻の奥を刺激するなにやら隠微な心地よいニオイ。彼女が近くに居るようだ。「おはよう」やっぱり彼女だった。

 

 いつからだろうか、ニオイを感じるようになったのは?気が付いたらわかるようになっていた。説明はできない。でも悪くない能力だと自分は思っている。一種の自己防衛能力の一つなのだろう。

 

 自分にとって嫌なニオイがする場所には近寄らない。あくまでも自分にとっては嫌なニオイでも他人には良いニオイかも知れない。そんなことはどうでもよい。とにかく嫌なニオイを感じると経験的にロクナコトガ起こらないのは分かっているからだ。

 

 いずれにしろ、ニオイは何かの前触れを告げるモノであることは間違いない。「?!」とても良いニオイが漂ってくる。「ぐぅ~」腹が鳴った。もう昼飯の時間かぁ。ニオイは時計代わりにもなるみたいだ。

コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。